Webテスト解答集の無料プレゼント企画をSNSで見て、気をつけるようになった話
「フォロー&RTで解答集プレゼント」というポストをXで見かけたのは、就活を始めて間もない頃でした。無料はやっぱり魅力的で、一瞬フォローしかけたんですが、「詳細はLINEで」という一文が気になって手を止めました。調べてみると、SNSの無料プレゼント企画からLINE登録に誘導する手口自体は、就活に限らず前から注意喚起されているものだと分かりました。ここでは、そのとき調べて分かったことと、就活生として気をつけるようになったことを残します。
目次
- 「フォロー&RTで解答集プレゼント」をSNSで見かけた
- 気になって少し調べてみた
- LINE公式が注意喚起している「SNSを悪用した情報商材詐欺」の型
- X・TikTok・Instagramでも同じ型の勧誘が報告されている
- 就活生が狙われた実例(セミナー勧誘のケース)
- Webテスト解答集の無料配布そのものが「詐欺」という証拠ではない
- 替え玉事件から分かる、解答集がらみの別のリスク
- 解答集を選ぶときに見ている基準
- 見分け方と防御策のチェックリスト
- よくある質問
「フォロー&RTで解答集プレゼント」をSNSで見かけた
就活情報を集めようとXで「Webテスト 解答集」や「ウェブテスト解答集」と検索すると、対策サイトや販売ページに混じって、個人アカウントの無料プレゼント企画がよく流れてきます。「フォロー&RTで解答集プレゼント」「27卒向け解答集を〇名にDMで配布」のような投稿で、条件を満たすとDMで解答集が送られてくる、という体裁です。28卒向けを名乗る投稿も、同じような形式で見かけました。実際に応募して届いた解答集がどんな中身だったかは、別の記事に残してあります。
気になって少し調べてみた
実際に何人か、DMのやり取りをスクリーンショットで公開している人も見かけました。無料で解答集が届いたという報告もあれば、途中で「有料版はPayPayで少額の支払いを」という案内に変わったという報告もありました。中には「解答集の中身が実際の形式と一致しなかった」という感想も混ざっていて、無料・有料どちらであっても内容の信頼性は保証されていないんだと感じました。
それとは別に、企画の中に「詳細はLINE登録後に」という案内を見かけて、どこかで聞いたことのある構造だと気になり、「就活 詐欺 SNS」「解答集 危険性」のようなキーワードでも検索してみました。就活そのものを狙った詐欺の相談事例や、高額な情報商材に注意を促す記事がいくつも出てきて、単なる思い過ごしではなさそうだと感じました。
LINE公式が注意喚起している「SNSを悪用した情報商材詐欺」の型
調べて最初に見つかったのが、LINE公式のセキュリティガイド(guide.line.me)が出している注意喚起でした。そこに書かれている手口は、大まかに次のような型です。
- SNS上で「高額ギフト券」「現金プレゼント」などの企画を告知して注目を集める
- 応募条件として、LINE公式アカウントへの登録を促す
- 登録した人に対して、はじめは1〜3万円程度の商材を勧め、その後さらに高額な商材を売りつける
LINE公式アカウントそのものを装った不正アカウントの存在についても明記されていて、公式を騙る手口まであると知って、正直かなり警戒するようになりました。
X・TikTok・Instagramでも同じ型の勧誘が報告されている
この型は、Xだけの話ではないようです。
| SNS | 報告されている手口の傾向 |
|---|---|
| X(Twitter) | 高額プレゼント企画やギフト券企画からLINE登録に誘導する情報商材詐欺 |
| TikTok | 「副業」「TikTokショップで稼ぐ」といった発信からLINE登録へ誘導する情報商材詐欺 |
| 著名人になりすました広告から「LINEの友達追加」を促す事例 |
プラットフォームが変わっても、「SNSで注目を集める → LINE登録に誘導する → 高額な商品を売る」という骨組みは共通しているようです。
就活生が狙われた実例(セミナー勧誘のケース)
就活生を直接狙った例も、消費生活相談ベースで報告されています。SNSで見かけた就活塾の広告から無料のWeb面談を受けたところ、「このセミナーを受ければ大手企業に100%内定する」といったトークで、約50万円のセミナーを勧誘されたというケースです。就活生の「内定が欲しい」という気持ちにつけ込む手口は、解答集に限らずすでに存在しているということだと思います。
Webテスト解答集の無料配布そのものが「詐欺」という証拠ではない
ここまで書いてきて、誤解されたくない部分があります。「Webテスト解答集の無料プレゼント企画」が、実際にLINE登録経由の情報商材詐欺の手口として使われた、という名指しの実例や報道は、少なくとも自分が調べた範囲では見つかりませんでした。これは推測であって、事実として断定できることではありません。
自分の中で気になっているのは、①〜③で確認されている「SNSでの無料プレゼント告知 → LINE登録誘導 → 高額商材の販売」という型と、SNS上で実際に確認できる「解答集の無料プレゼント企画」というやり方が、構造としてよく似ているという点です。似ているからといって、Webテスト解答集の無料配布がすべて怪しいとか、配布している人が詐欺目的だと言いたいわけではありません。ただ、この構造の相似は知っておいて損はないと思っています。
替え玉事件から分かる、解答集がらみの別のリスク
詐欺とは別の話として、Webテストまわりで実際に事件になったケースもあります。2022年11月、就活中の学生に代わってWebテストの替え玉(本人に代わって不正に解答すること)を行っていた大阪府の男性が私電磁的記録不正作出の疑いで逮捕され、依頼していた学生も書類送検された事例が報道されています。これは解答集の配布とは違う手口ですが、「Webテストを楽に済ませたい」という気持ちに付け込む商売が実際に存在する、という点では地続きの話だと思っています。
解答集を選ぶときに見ている基準
無料であれ有料であれ、ウェブテスト解答集を見るときに最低限チェックしているのは次の点です。
- 運営者情報(特定商取引法に基づく表記など)が開示されているか
- 更新頻度や対応年度が明記されているか
- 支払い方法が、個人のDM経由の現金・送金だけでなく、決済代行サービスなどを通っているか
- 「LINE登録が必須」「先に個人情報を送って」のような、購入前の追加ステップを不自然に求められないか
安全かどうかを100%見分けられる基準はないと思っていますが、運営者情報を開示していて、更新頻度が明確な解答集を選ぶ、という基準は持っておいて損はないと思います。わたし自身が売っているノートも、特定商取引法に基づく表記や購入ページの更新月表示は、その考えで整えています。
見分け方と防御策のチェックリスト
ここまで調べて、実際に気をつけるようになったことをまとめておきます。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| LINE公式アカウントかどうか | 公式アカウントには認証マークが付くことがある。フォロワー数や過去の投稿内容も見ておく |
| 個人情報を求められるタイミング | 応募条件の時点で住所・電話番号・学校名などを求められたら一度立ち止まる |
| 支払いの求め方 | 個人口座への振込やDM経由の即決済を急かされたら警戒する |
| 「絶対」「100%」を使う説明 | 解答集にせよセミナーにせよ、断定的すぎる言い切りは警戒材料になる |
少しでもおかしいと感じたら、一人で判断せずに消費者ホットライン「188(いやや)」に相談する、というのも覚えておくといいと思います。契約前の段階でも相談できます。
よくある質問
Q. Webテスト解答集の無料プレゼント企画は、全部詐欺なんですか?
A. そう断定はできません。実際に無料で解答集が届いたという報告も見かけますし、名指しでの詐欺実例も見つかりませんでした。ただ、SNSでの無料プレゼント企画からLINE登録に誘導し、高額な情報商材を売りつけるという手口自体は別に確認されているので、構造が似ている点は知っておいたほうがいいと思っています。
Q. LINE登録を求められたら、それだけで詐欺だと判断していいですか?
A. LINE登録を求めること自体が詐欺の証拠にはなりません。就活関連の企業や媒体が普通にLINE公式アカウントを使っていることも多いです。ただ、登録した直後に高額な商材やセミナーの案内が来た場合は、警戒したほうがいいと思います。
Q. 実際に怪しいと感じたら、どこに相談すればいいですか?
A. 消費者ホットライン「188」にかけると、最寄りの消費生活センターにつながります。契約前でも相談できるので、迷った時点で一度連絡してみるといいと思います。
Q. 27卒・28卒のどちらもこの手口に注意すべきですか?
A. どちらも同じだと思います。SNSで就活情報を探す機会が多い学年ほど、こうした企画を目にする回数も増えるはずなので、学年に関係なく同じ基準で見るようにしています。
Q. 無料の解答集ではなく、有料のものを選ぶ意味はありますか?
A. 無料か有料かよりも、運営者情報や更新頻度が分かるかどうかのほうが大事だと思います。わたし自身、有料でノートを出す側になってからは、その基準を意識して特定商取引法に基づく表記や更新月の表示を整えるようにしています。
Q. Webテストの替え玉を頼むこと自体もリスクがありますか?
A. 2022年の事例のように、依頼した側・引き受けた側の双方が問題になり得る話だと思います。楽をしたい気持ちより、リスクの大きさのほうが上回ると自分は感じています。