サークル活動だけのガクチカで通過した書き方
書いてる人:山田ゆう
都内私大4年。特別な経歴も人脈もない一般大学生が、自分の就活で実際に使ったWEBテスト対策を等身大で残しています。
わたしは都内私大4年の山田ゆうです。留学もしていませんし、長期インターンにも参加していません。就活が本格化した3年の冬、手元にあったのは学内の50人規模のテニスサークルで会計係をしていたという、それだけの経験でした。正直「これだけでガクチカになるのか」と不安でしたが、書き方を工夫したところES通過につながりました。この記事では、その具体的な構成をまとめます。
目次
- サークル活動のガクチカが「弱い」と言われがちな理由
- わたしが実際に使った素材とボツにした素材
- 「結論→役割→課題→行動→数字→学び」の型で書く
- 面接で深掘りされたときの受け答え方
- 提出前にやった3つのチェック
- よくある質問
サークル活動のガクチカが「弱い」と言われがちな理由
就活の情報サイトやSNSを見ていると、サークル活動のガクチカは「よくある」「差がつきにくい」と言われることが多いです。わたしも最初はそう思っていました。理由を自分なりに整理すると、次の2つに集約されます。
- 応募者の大半がサークルかアルバイトの経験を書くため、内容が似通いやすい
- 「楽しかった」「絆が深まった」など感想止まりで終わる文章が多く、行動や成果が見えにくい
つまり弱いのは「サークル活動」という題材そのものではなく、書き方の解像度です。ここを勘違いすると、留学やインターンに手を出しても同じ失敗をすることになります。わたしの周りでも、長期インターンの経験を書いているのに「で、何をしたの」と面接で詰まる同級生がいました。題材の派手さより、行動と数字の具体性のほうが効いていると感じています。
わたしが実際に使った素材とボツにした素材
サークルの中でも、書けそうなエピソードはいくつかありました。実際に検討したのは次の4つです。
- サークル代表としての運営全体の統括(結局立候補しなかったのでボツ)
- 新入生歓迎イベントの企画(担当者が複数いて自分の役割が説明しづらく保留)
- 後輩への指導・声かけ(具体的な変化を数字で示せず弱いと判断)
- 会費の未納・滞納が続いていた会計業務の立て直し(採用)
最終的に選んだのは会計業務の立て直しです。理由は単純で、「課題が明確」「自分がひとりで担当していた」「結果を数字で言える」の3条件がそろっていたからです。派手さで選ぶと後で説明に詰まるので、この3条件で素材を絞り込むやり方はおすすめです。
「結論→役割→課題→行動→数字→学び」の型で書く
ES用に組んだのは次の型です。実際にわたしが書いた内容に近い形で示します。
- 結論:わたしは所属サークルの会計係として、会費の滞納率を6割改善しました。
- 役割:50人規模のテニスサークルで、2年生から会計を1人で担当していました。
- 課題:入会時に会費の徴収ルールが曖昧で、滞納率が約3割に達していました。
- 行動:入会案内に支払い期限を明記し、月初にLINEで一斉リマインドを送る仕組みを作りました。あわせて未納者には個別に声をかけ、分割払いも選べるようにしました。
- 数字:半年後、滞納率は3割から1割程度まで下がりました。
- 学び:ルールを作るだけでなく、運用を続ける仕組み(リマインドの自動化)まで設計する重要性を学びました。
このうち「数字」の部分は、正確な記録が残っていなかったので、サークルの会計簿と自分のメモを見比べて概算で出しました。断定できない数字は「約」を付けるようにしています。ここで盛ってしまうと面接で根拠を聞かれたときに答えられなくなるので、控えめな表現を意識しました。
字数制限がある場合は、5と6を1文にまとめて圧縮し、300字・400字・600字の3パターンを作っておくと提出先ごとの調整が楽になります。
面接で深掘りされたときの受け答え方
ES通過後、面接では次のような質問をよく受けました。
- 「なぜあなたが会計を担当することになったのですか」→ 前任者が忙しくなり、経理の授業を取っていたことから頼まれた経緯を説明しました。
- 「リマインドを送っても払わない人にはどうしましたか」→ 個別に事情を聞き、分割案を提示した具体例を1つ挙げました。
- 「もし今サークルに戻れるなら、他に改善したい点はありますか」→ 未経験の質問でしたが、その場で「引き継ぎ資料が口頭ベースだったので、マニュアル化したい」と答えました。
準備していなかった質問にも答えられたのは、エピソードの周辺情報(会費の金額、滞納していた人数、引き継ぎの方法など)を頭に入れておいたからです。ES本文に書いた数字だけでなく、その背景まで説明できるようにしておくと深掘りに強くなると感じました。
提出前にやった3つのチェック
提出前には次の3点を必ず確認していました。
- 数字に根拠があるか:「約」「概算」などの表現で、断定しすぎていないか見直す。
- 主語が自分になっているか:「サークルで〇〇した」ではなく「わたしが〇〇した」に統一する。
- 同じ話を違う切り口で聞かれても答えられるか:家族や友人に音読して聞いてもらい、質問を投げてもらう。
3つ目は面倒に感じましたが、実際に効果がありました。一人で読み返すだけでは気づかない矛盾(会費の金額が本文中で微妙にずれていたなど)を指摘してもらえたからです。
Webテストの対策で使っている「普通の就活記録 WEBテスト解答集」は、SPIや玉手箱など主要な形式をまとめて確認できるので、ガクチカの推敲と並行してWebテスト対策を進めたい方は候補にしてみてください。1,480円(税込)の買い切りです。
よくある質問
Q. サークルでの役職(代表・副代表など)がなくても書けますか
書けます。わたしも会計係という、いわゆる「花形」ではない役職でした。役職の有無よりも、自分がどんな課題にどう向き合ったかを具体的に説明できるかのほうが重要だと感じています。無理に役職を盛る必要はありません。
Q. サークル活動と部活動、どちらの経験を優先すべきですか
どちらでも構いませんが、数字や具体的な行動を示しやすい方を選ぶとよいと思います。部活動は大会成績など数字が出しやすい一方、サークルは運営面の工夫を説明しやすい傾向があります。自分の場合はサークルの会計という運営寄りの経験の方が説明しやすかったため、そちらを選びました。
Q. 複数のガクチカを用意する場合、サークル以外に何を足すべきですか
アルバイトやゼミ、授業の課題など、別の場面での行動をもう1つ用意しておくと安心です。ガクチカが1本しかないと、面接で違う切り口を求められたときに答えに詰まりやすくなります。わたしはアルバイト先での接客改善の話を2本目として用意していました。
Q. 数字が全く残っていない場合はどうすればいいですか
正確な記録がない場合は、「約」「概算で」といった留保を付けたうえで、自分の記憶や周囲の証言をもとに近い数字を出すのも一つの方法です。ただし、大きく事実と異なる数字を出すのは避けるべきなので、不安な場合は数字を使わず「前より明らかに減った」など事実ベースの表現にとどめる判断も必要だと思います。
Q. ガクチカの提出時期はいつ頃までに固めておくべきですか
27卒・28卒どちらの場合も、本選考のエントリーが本格化する時期の1〜2か月前には土台となる1本を仕上げておくと、その後の応募先ごとの調整がスムーズになると感じました。わたしは3年の冬のうちに基本形を作り、応募先の文字数に合わせて微調整する形をとっていました。