WEBテスト、前の会社で解いた記憶はどこまで役立つか試した話
書いてる人:山田ゆう
都内私大4年。特別な経歴も人脈もない一般大学生が、自分の就活で実際に使ったWEBテスト対策を等身大で残しています。
就活を始めてから、わたしはこれまでに10社以上のWEBテストを受けてきました。都内私大に通う4年生で、特別な対策塾に通ったわけでも、先輩から手厚い指導を受けたわけでもありません。ただ、数をこなすうちに気づいたことがあります。それは「前の会社で解いた問題の記憶」が、次の会社のテストでどこまで役に立つのか、という点です。同じSPIでも会社によって出題の雰囲気が違い、玉手箱だと思ったら形式が微妙に違っていたこともありました。この記事では、実際に複数社を受けた中で、記憶がどこまで通用したか、逆にどこで裏切られたかを、できるだけ具体的に書き残しておきます。
目次
WEBテストの「前に解いた記憶」は本当に使えるのか
結論から言うと、半分は使えて、半分は当てになりませんでした。わたしは3月から6月の間にSPI形式を7社、玉手箱形式を3社、TG-WEB形式を1社受けています。同じ「SPI」という名前でも、テストセンター受験と自宅受験(WEBテスティング)では問題の並び方も時間配分も違い、玉手箱に至っては「計数」の出題パターンが会社ごとに図表の読み取りだったり四則逆算だったりとバラつきがありました。
前の会社で「この分野は時間内に解ききれなかった」という感覚だけは、次の会社でも役立ちました。一方で「この問題は解き方を覚えている」という記憶は、数値が変わっているだけでほぼ同じ問題に見えても、実際に解き始めると条件が微妙に違っていて、思い出した手順をそのまま当てはめると間違えることが2回ありました。
同じ形式でも問題が変わっていた
具体的な例を挙げます。5月に受けたA社の玉手箱で「図表の読み取り」を解いたとき、以前どこかで似た表を見た記憶があり、計算の順番を覚えているつもりで進めました。ところが単位が「千円」ではなく「百万円」に変わっていて、桁を一つ間違えて選択肢を選んでしまいました。あとで見直したときに気づいたのですが、時間内だったので修正できず、そのまま提出しています。
逆に6月に受けたB社のSPI非言語では、以前解いた「損益算」の解き方の流れ(原価→定価→利益率の順で式を立てる)を覚えていたおかげで、数値が違っても迷わず解けました。ここでの違いは、覚えていたのが「答え」ではなく「解き方の手順」だったことです。答えを覚えていても数値が違えば通用しませんが、手順や着眼点を覚えていると応用が利きやすいという実感がありました。
記憶が役に立った場面
役に立ったと感じたのは、次のような場面です。
- 言語問題で、長文の読み方の順番(先に設問を読んでから本文に戻る、など)を体で覚えていたので、初見の文章でも時間配分に迷わなかった
- 性格検査で、同じ趣旨の質問が形を変えて何度も出てくることを知っていたので、回答に一貫性を持たせやすかった
- 電卓を使えるテストと使えないテストの違いを事前に把握していたので、当日焦らず準備できた
- 玉手箱の「言語(GAB形式)」で、正誤ではなく「本文から論理的に判断できるか」を問う独特の選択肢に慣れていたので、初めて受ける会社でも戸惑わなかった
このあたりは「問題そのものの記憶」というより「テストの受け方の記憶」に近く、これは会社が変わっても比較的そのまま使えるものでした。
記憶に頼って失敗しかけた場面
一方で危なかったのは、次のようなケースです。
- 「この問題、前にも見た」と思い込んで解答を急ぎ、実は条件が一つ増えていたのに気づかず間違えた(前述の玉手箱の桁のミス)
- TG-WEBを受けたとき、SPIの解き方の感覚のまま計数問題に取り組んでしまい、独特の暗号解読のような問題形式に対応できず、時間を大きく使ってしまった
- 「この会社は前と同じ形式のはず」と思い込んでいたら、実際には違う出題会社のテストで、事前準備していた対策が半分くらいしか噛み合わなかった
これらに共通しているのは、「思い出す」ことに気を取られて、目の前の問題文をよく読まなかったという点です。記憶は助けにはなるものの、それに頼りすぎると逆に見落としが増えると感じました。特にTG-WEBは他の形式と傾向が大きく異なるので、SPIや玉手箱の感覚を持ち込むのはかえって危険だったと今は思います。
結局どう準備したか
何社か受けてわたしがたどり着いたのは、「記憶に頼るのではなく、記録に頼る」というやり方です。受けた後にどの形式だったか、どの分野で時間が足りなかったかを簡単にメモに残し、次に似た形式を受ける前にそのメモを見返すようにしました。記憶はどうしても曖昧になりますが、メモにしておけば「この形式は電卓不可で計数が弱点」といった具体的な情報として使えます。
また、形式ごとに問題の傾向がまとまっている解答集を見返して、直前に該当形式だけ確認する、という進め方もしていました。すべてを一から解き直す時間はなかったので、自分の受験記録と照らし合わせて弱いところだけ重点的に見る、という進め方が一番効率的だったと感じています。こうした記録や解答例をまとめて確認したい方には、SPI・玉手箱・TG-WEBなど主要17形式に対応した「普通の就活記録 WEBテスト解答集」(1,480円・税込・買い切り)も、直前の形式確認用として使えるかもしれません。
よくある質問
Q. 同じ会社を再受験した場合、前回の記憶はそのまま使えますか
会社によっては次年度以降に出題プールを入れ替えていることがあるため、前回と全く同じ問題が出るとは限りません。ただし出題形式や時間配分の傾向は変わりにくい印象があるので、「解き方の型」を覚えておく分には役立つと思います。断定はできないので、直前にもう一度形式の確認はしておくと安心です。
Q. SPIと玉手箱、記憶の使い回しがしやすいのはどちらですか
わたしの体感では、SPIの方が使い回しやすいと感じました。SPIは非言語の出題パターンがある程度定型的なのに対し、玉手箱は会社によって「計数」の中でも図表読み取り型か四則逆算型かが分かれるため、事前にどちらのタイプかを確認しておかないと記憶が空振りすることがありました。
Q. テストセンター受験と自宅受験で記憶の役立ち方は変わりますか
変わると感じました。テストセンター受験は問題形式が比較的安定していたので前回の感覚が活きやすかった一方、自宅受験(WEBテスティングなど)は時間配分や操作画面が会社ごとに違うことがあり、形式の記憶よりも「今回の画面構成を最初の数十秒で把握する」意識の方が役立ちました。
Q. 何社くらい受けると形式の記憶が定着してきますか
個人差はあると思いますが、わたしの場合は同じ形式(SPIなら非言語・言語・性格検査のセット)を3社ほど連続で受けたあたりから、時間配分の感覚がつかめてきました。ただしこれは受けた時期や体調にも左右されるので、目安の一つとして参考にしていただければと思います。
Q. 記憶よりも記録を残す方が良いというのは具体的にどうすればいいですか
受験直後にスマホのメモなどへ「会社名・形式・苦手だった分野・時間配分の反省」を3行程度で残すだけでも十分でした。次に似た形式を受ける前にそのメモを読み返すことで、曖昧な記憶に頼るより具体的な対策につながりやすいと感じています。