性格検査、正直に答えすぎて落ちた気がした話
書いてる人:山田ゆう
都内私大4年。特別な経歴も人脈もない一般大学生が、自分の就活で実際に使ったWEBテスト対策を等身大で残しています。
わたしが性格検査を受けるたびに感じていたのは「正直に答えれば大丈夫」という根拠のない安心感でした。でも3月の終わり、書類通過の通知を受けたにもかかわらず、WEBテストの結果で弾かれたと思われる案件が続いて、初めて「本当に正直に答えるだけでいいのか?」と疑い始めました。
目次
- 書類選考通過なのに、なぜか面接に呼ばれなかった
- 性格検査で「正直に答える」の落とし穴
- 見直してわかった、自分の回答パターンの問題
- 一貫性と正直さのバランスをとる答え方
- 実際に試して変わったこと
- よくある質問
書類選考通過なのに、なぜか面接に呼ばれなかった
3月中旬、とある中堅メーカーからES通過の連絡が来ました。その後WEBテストを受けて、手応えは悪くなかったと思っていたのですが、1週間後に届いたのは「この度は誠に残念ながら」で始まる不合格メールでした。
同じようなことが別の2社でも続きました。いずれも書類は通っているのに、WEBテストを受けた後に結果が返ってこない、あるいは落ちる。
能力テスト(言語・非言語)が原因なのか、性格検査が原因なのか、当時のわたしには判断できませんでした。ただ、能力テストは問題集で練習していたのでそれほど崩れていないはずで、となると性格検査に問題があったのかもしれないと思い始めたのです。
性格検査で「正直に答える」の落とし穴
性格検査について調べると「正直に答えるのが一番」「嘘をつくとバレる」という情報ばかり出てきます。それ自体は間違っていないと思います。ただ、「正直に答える」の中身をもう少し丁寧に考えると、いくつかの落とし穴があることに気づきました。
その場の感情で答えてしまう
「気分が落ち込むことがある」「やる気が出ない日がある」という質問に、就活の疲れが溜まっていた時期に答えると、ありのままに「あてはまる」を選びがちです。それは正直ではあるのですが、「今この瞬間の自分」と「普段の自分」はズレることがあります。
一貫性がなくなる
性格検査には、似た内容の質問が角度を変えて何度も出てきます。最初は「人と話すのが好きだ」に「あてはまる」と答えたのに、後半の「初対面の人と話すのは緊張する」にも「あてはまる」を選んでしまう。どちらも嘘ではないのですが、採用担当者の目には「矛盾している」と映る可能性があります。
極端な回答が並びすぎる
「まったくあてはまらない」「非常にあてはまる」ばかりを選ぶ極端なパターンも、信頼性スコアに影響する場合があります。人の性格はたいていグラデーションのはずなので、端ばかりを選ぶと「自己認識が甘い」と判定されることがあります。
見直してわかった、自分の回答パターンの問題
落ちた時期の自分を振り返ってみると、いくつかの癖に気づきました。
- 疲れや不安を引きずったまま検査を受けていた
- 「どちらとも言えない」を避け、極端な回答を選びがちだった
- 後半になるほど早く終わらせたくて、考えずに答えていた
特に3点目が大きかったと思います。性格検査は問題数が多いので、後半になると集中力が落ちます。前半に「慎重派」な回答をしていたのに、後半の似た質問に「大雑把でも気にしない」を選んでしまうような矛盾が生じていました。
一貫性と正直さのバランスをとる答え方
これはあくまでわたし自身が試行錯誤して行き着いたやり方なので、正解と言い切れるものではありません。ただ参考になる部分があれば使ってみてください。
① 「就活中の自分」ではなく「普段の自分」を基準にする
性格検査を受ける前に、就活とは切り離した日常の自分を頭に浮かべます。「友達といる時の自分はどうか」「バイト先でどう動いているか」。その感覚を基準に答えると、一時的な感情に引きずられにくくなります。
② 軸を2〜3つ決めてから始める
「わたしは主体的に動くタイプか、慎重に動くタイプか」「協調重視か個人重視か」など、自分の傾向を整理してから回答を始めます。途中で迷ったとき、この軸に立ち返ることで一貫性を保ちやすくなります。
③ 「どちらとも言えない」を適度に使う
中立的な回答は「曖昧な人間」と見られそうで避けがちでしたが、「どちらでもある」というのが正直な場合は積極的に使っていいと思います。全問に強い意見を持っている人間のほうが不自然です。
④ ペースを一定に保つ
後半で集中が切れるのを防ぐために、ある程度のペースを決めて答えます。1問に悩みすぎず、かといって流し読みもしない。前半と同じ丁寧さを最後まで維持することを意識しています。
実際に試して変わったこと
この方法で臨んだところ、WEBテスト後に面接に呼ばれる確率が上がったように感じています。もちろん能力テストの点数が安定してきたことや、ESの質が上がったことも影響しているかもしれないので、性格検査だけの効果とは断言できません。
ただ、「正直に答えればいい」という漠然とした前提から「普段の自分を一貫して伝える」という意識に変わったことで、検査を受けること自体への余計な不安は減りました。性格検査は「嘘をつかない」ことが前提ですが、「どの自分を見せるか」を意識することは嘘をつくこととは違う、とわたしは理解しています。
性格検査の対策と並行して、能力テストの準備も早めに進めておくと安心です。わたしが使っていたのは「普通の就活記録 WEBテスト解答集」(1,480円・税込・買い切り)で、SPI・玉手箱・TG-WEBほか主要17形式に対応しているので、どの企業のテストが来ても一定の準備ができます。
よくある質問
Q. 性格検査で「あてはまる」と答えた質問と似た質問が後から出てきたとき、違う選択をしてもいいですか?
似た質問に違う選択をすると矛盾として記録される場合があります。ただし、まったく同じ質問ではなく「少し角度が違う質問」のことも多いので、意味が異なると判断した場合は別の回答になっても問題ありません。大切なのは「意図的に印象を操作しようとした矛盾」ではなく「正直な自己認識によるニュアンスの違い」かどうかです。
Q. 性格検査に制限時間はありますか? 悩みすぎるとまずいですか?
テストの種類によって異なりますが、SPI(性格)は制限時間があり、1問あたり数秒〜十数秒が目安です。悩みすぎて時間切れになるよりも、軸をあらかじめ決めておいてテンポよく答えるほうが結果は安定しやすいと思います。受ける前に軸を整理しておくと、本番で立ち止まる回数が減ります。
Q. 就活のプレッシャーでメンタルが落ちている時期に受けると不利になりますか?
「今の調子」が回答に影響するのは避けにくいですが、受ける前に少し時間をとって「普段の自分はどうか」と問い直す習慣をつけると、落ち込んだ状態を引きずりにくくなります。どうしても体調が悪い日は、再受検ができる企業かどうか確認してみるのも一つの選択肢です。
Q. 性格検査の結果は合否に直接影響しますか? それとも面接の参考程度ですか?
企業によって異なります。能力テストのみをふるい落としに使い、性格検査は面接の参考資料として使う企業もあれば、性格的な社風適合度で判断する企業もあるとされています。はっきりした情報は公開されていないため断言はできませんが、どちらの用途にも対応できるよう、一貫した回答を心がけておくのが無難です。