SPIの性格検査に「どちらでもない」は無い:選択肢は4つ
この記事の内容は 2026-09-07 時点のものです。
性格検査で困るのが、どちらとも言えない質問です。一人での旅行も皆での旅行も、どちらも好きなことがあります。とりあえず真ん中を選んでおこう、と思ったところで、真ん中が無いことに気づきます。
ここで読むのは、提供元が学生向けに公開している問題例です。SPIの性格検査の選択肢は4つで、中間がありません。 以下は2026年9月7日時点の記載です。
目次
選択肢は4つ
リクルートマネジメントソリューションズが学生向けに公開しているSPIの性格検査とは?には、問題例が2つ載っています。それぞれの選択肢はこうです。
問題例1の選択肢
- Aに近い
- どちらかといえばAに近い
- どちらかといえばBに近い
- Bに近い
問題例2の選択肢
- あてはまる
- どちらかといえばあてはまる
- どちらかといえばあてはまらない
- あてはまらない
どちらにも「どちらでもない」がありません。 4つのうち真ん中の2つは「どちらかといえば」であって、中立ではありません。弱く寄せるか、強く寄せるかの違いです。
「どちらでもない」を選び続けてよいか、という疑問には、SPIについては選ぶ手段がそもそも用意されていないというのが答えになります。
質問の形は2通りある
問題例1は、AとBの2つの文が対になっている形です。設問文は「以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。最も近い選択肢を1つ選んでください。」で、ページに載っている実際の項目は次のように並んでいます(AとBが順に並ぶ形です)。
A. 一人で旅行するのが好きだ B. 皆で旅行するのが好きだ A. 買い物ではよいと思ったらすぐ買ってしまう B. 気に入っても一度店を出て考え直す A. 勝負は時の運だ B. 勝負は努力の結果だ A. 気が合うのは想像力のある人だ B. 気が合うのは実行力のある人だ A. うそも方便である B. うそはついてはいけない
問題例2は、1つの文にどれくらいあてはまるかを答える形です。
- いろいろなところに出かけるのが好きだ
- 何ごとも継続が大切だ
- あまり欲がないほうだ
- 立ち直りは早いほうだ
- 新しいものは何でも試してみたい
どちらの形も、日常の行動や考え方を聞いているだけで、知識も計算も要りません。 ページには「実際に受検するパソコンの画面上では以下のように表示されます」として、受検画面の見本も置かれています。
約300問すべてで寄せることになる
同じページに、問題数も書かれていました。
性格検査では、約300問の日頃の行動や考え方に関する質問への回答を統計的に処理することにより、人との接し方や仕事への取り組み方、目標の持ち方などと関係の深いさまざまな性格特徴を測定します。
約300問を、中間なしで答え続ける形です。 1問に10秒かけると50分になります。悩む時間をどこに使うかを決めておかないと、後半で時間に追われます。所要時間と中断の扱いは性格検査はいつまでに受ければよいかにまとめました。
ここで効いてくるのが、統計的に処理する、という部分です。1問ずつが独立した評価になるわけではありません。300問の回答のまとまりから特徴を出す設計です。1問だけ極端に寄せても全体はほとんど動かない、と読むのが妥当です。
提供元が書いている回答の仕方
ページには受検者に向けた勧め方が2か所あります。
性格検査を受けるときは、正解は何だろう?と構えず、日ごろの自分の行動や考え方に最も近い選択肢を選ぶようにしてください。
性格検査はこのような日常的な行動や考え方を問うものですので、深く考えすぎずに直感的に回答していくことをお勧めします。
「直感的に」と明記されています。 これは実務的にも意味があります。中間が無い以上、1問ごとに理屈を積み上げていては時間が足りません。
良く見せる方向に倒すとどうなるか
取り繕った場合について、提供元の説明はこうです。
例えば、自分を良く見せようとして日ごろの考え方や行動と異なるような回答をしてしまうと、本来は適応しやすい業務内容や職場の雰囲気なのに、適応しにくいという検査結果が出たり、逆に本来は適応しにくい業務内容や職場の雰囲気なのに、適応しやすいという検査結果が出たりする可能性もあります。
書かれているのは「嘘が見抜かれる」ではありません。「結果がずれる」という説明です。 落とされるかどうかではなく、合う場所と合わない場所の判定が逆になり得る、という説明になっています。
企業側での使われ方については、同じ提供元の説明にこうあります。「受検結果は、応募者の性格的な特徴に加えて、どのような業務内容や職場の雰囲気に適応しやすいかが数値化されます」。同じ提供元のSPIは企業でどのように使われているのかにも記載があります。「SPIは採用の初期選考を中心に使われていると思われがちなのですが、実際は人事施策のさまざまな場面で活用されています」。選考以外の場面でも使われる、という書き方です。この数値が面接での確認に使われる筋道は適性検査の結果は、企業のどこで使われているのかに整理しました。
正直に答えることの限界と、体調による揺れの扱いは性格検査、「正直に答える」だけでは足りない理由にまとめています。
他の形式の回答形式と比べる
回答形式は提供元によって違います。日本エス・エイチ・エルの製品については、4つの記述から最も近いもの1つと最も遠いもの1つを選ぶ形が公開されています。この形では、良く見える選択肢が並んでいても、どれか1つを「最も遠い」として捨てる必要があります。詳しくは性格検査の「嘘がバレる」話はどこまで確かめられるかに書きました。
ヒューマネージのTG-WEBのラインナップでは、性格や行動を測る検査が8種類に分かれています。それぞれ10分から15分です。こちらは性格検査が8種類ある形式にまとめました。
回答形式が違えば、寄せ方の作法も変わります。 自分が受けるのがどの提供元のものかを先に確かめるほうが早い、というのはここに理由があります。受け方や科目名から候補を絞るWEBテスト形式判別ツールを無料で置いています。
形式ごとの科目と解き方は普通の就活記録 WEBテスト解答集(1,480円・税込・買い切り)に主要17形式ぶんをまとめています。
よくある質問
Q. 4つのうち、どちらかといえば、を選び続けてもよいですか?
そうした回答の扱いについて、提供元の公開ページには記載がありませんでした。書かれているのは「日ごろの自分の行動や考え方に最も近い選択肢を選ぶ」という勧め方だけです。
Q. 約300問というのは、どの受検方式でも同じですか?
公開ページには方式ごとの問題数の内訳がありません。確認できるのは、性格検査が約300問だという記述です。
Q. 途中で前の問題に戻れますか?
戻れるかどうかについて、このページには記載がありませんでした。
Q. 同じような質問が何度も出てくるのはなぜですか?
反復の意図について、提供元の公開ページには説明がありませんでした。確認できるのは、約300問の回答を統計的に処理して特徴を出す設計だという記述までです。