TG-WEBの知的能力検査は6種類ある:検査時間と回答方式を1つずつ確認する
この記事の内容は 2026-09-07 時点のものです。
「TG-WEBを受けてください」と案内が来たとき、何分かかるのか、何の科目が出るのかが分かりません。調べると図形や暗号の話ばかり出てきますが、それが自分の受けるものかどうかは判断できません。
この記事では、提供元であるヒューマネージが公開している検査ごとのページを1つずつ読みます。先に結論を書くと、能力を測る検査だけで6種類あり、検査時間は15分から50分まで開いています。 以下は2026年9月7日時点の記載です。
目次
「TG-WEB」は1つの検査の名前ではない
提供元のラインナップのページと、その中の知的能力検査のページには、能力を測る検査として i9・i9neo・i9e・C3・J3・P3 の6つが並んでいます。ページの冒頭にはこう書かれています。
i9をはじめとした知的能力検査は、成果をあげるための“必要条件”を測定する基礎能力検査です。募集職種や、測定目的、実施方式など、最適な知的能力検査をご提供しています。
企業が募集職種や目的に応じて選ぶ、という書き方です。 つまり「TG-WEBを受ける」と言っても、どの検査を受けるかは企業が決めています。この構造についてはTG-WEBの「従来型」「新型」は公式の呼び方ではないにも書きましたが、今回は各検査の個別ページに時間と方式が公開されているのが確認できたので、その中身を並べます。
6種類の検査時間と基準レベル
各検査のページに書かれている数字をそのまま表にしました。
| 検査名 | 記号 | 検査時間 | 基準レベル | 測る内容 |
|---|---|---|---|---|
| 判断推理力検査 | i9 | 30分 | 4年制大学卒業レベル | 言語・数理に関する論理的思考力 |
| 基礎能力検査 | i9neo | 15分 | 4年制大学卒業レベル | 言語・数理に関する基礎能力 |
| 英語能力検査 | i9e | 15分 | 4年制大学卒業レベル | 英語に関する能力 |
| 考察力検査 | C3 | 30分(別途60分版あり) | 4年制大学卒業レベル | 言語・数理に関する潜在的能力 |
| 事務処理能力検査 | J3 | 30分 | 高等学校卒業レベル | 事務処理能力 |
| 一般常識検査 | P3 | 50分 | 高等学校卒業レベル | 一般常識力 |
基準レベルが2段階に分かれているのが目を引きます。 J3とP3は高等学校卒業レベル、それ以外は4年制大学卒業レベルです。J3については「言語・計算・論理の3つの分野において、限られた時間の中でどの程度、正確な処理ができるかを測定します」と書かれていて、難しさではなく速さと正確さを見る検査だと分かります。
P3の中身は「国語、英語、数学、時事の4つの分野から知識レベルを問います」です。時事が入るので、他の形式の対策がそのまま流用できません。一般常識や時事がどの形式で出るかは一般常識・時事が出るWEBテストはどれかにまとめました。
i9とi9neoは何が違うのか
名前が似ている2つですが、ページには互いを比較する注記が入っています。
※「i9neo」に比べて、検査時間が長く、設問数が少ないため、考える力をより深く測定するのに向いています。(i9のページ)
※「i9」に比べて、検査時間が短く、設問数が多いため、正確さやスピードを重視した力を測定するのに向いています。(i9neoのページ)
同じ「言語と数理」を測っていても、求められているものが逆向きです。 30分でじっくり考えるのがi9、15分で数をこなすのがi9neoという整理になります。どちらも「WEB実施が可能で、IRT(項目反応理論)に基づきランダムに出題されます」と書かれているので、隣の人と同じ問題が並ぶわけでもありません。
ちなみに、別の提供元であるリクルートマネジメントソリューションズのSPIの能力検査とは?では、能力検査の内訳が「言語分野」と「非言語分野」の2種類だと書かれています。TG-WEBのように検査そのものが分かれている形とは、分け方が違います。
科目名が形式ごとにずれて見える問題は「言語」は形式によって中身が違うに整理しています。TG-WEBでは「言語判断推理力」「言語基礎能力」「言語考察力」と、同じ言語でも3通りの名前が出てきます。
紙でしか受けられない検査がある
回答方式も検査ごとに違います。ページの記載はこうです。
- i9・i9e:テストセンター方式、オンラインAI監視型WEB方式、WEB方式、マークシート方式
- i9neo:オンラインAI監視型WEB方式、WEB方式
- C3・J3・P3:マークシート方式
ここに出てくる「オンラインAI監視型WEB方式」は、AIが受検中の行動を監視する受け方です。提供元のTG-WEB eyeのページには「AI試験官が替え玉受験やカンニングをしていないかを監視し、不審な行動を検知した場合は受験結果とともに報告します」と書かれています。
C3・J3・P3はマークシート方式だけが載っています。 自宅のパソコンで受ける想定でいると、会場に集められる形だったということが起こり得ます。逆にi9neoにはマークシート方式が載っていないので、こちらは自宅か監視つきのWEBです。案内に会場の地図が付いているかどうかは、この違いを読む手がかりになります。
なお、i9eには「※指数よりTOEIC®換算得点も算出します」、J3には「※誤謬率(=誤回答数/回答数)をパーセントにて表記します」という注記があります。J3で当てずっぽうに埋めると、その割合が数字として出る形です。
案内から何を読み取るか
受検案内に「適性検査を実施します」としか書かれていないことも多くあります。その場合にどう動くかは「適性検査」としか書かれていない案内から何を準備するかにまとめました。ここでは、TG-WEBだと分かっている場合の読み方だけ書きます。
- 検査名(i9・C3など)が書かれているか。 あれば上の表がそのまま使えます
- 所要時間が書かれているか。 15分ならi9neoかi9e、50分ならP3の可能性が上がります。ただし組み合わせると合計は伸びます
- 会場の指定があるか。 マークシート方式ならC3・J3・P3の側です
受け方や科目名から候補を絞るWEBテスト形式判別ツールも用意しています。無料で、入力内容はどこにも送信しません。
準備の順番
時間が限られている場合の優先順位を、公開情報から言える範囲で並べます。
- 検査名が分からない → 言語・数理の論理問題を優先する。6種類のうち4種類に言語と数理が入っているため、外れにくい
- J3と書かれている → 速さと正確さの練習に寄せる。誤謬率が出るので、埋めるより飛ばす判断が要ります
- P3と書かれている → 時事の準備が要ります。他形式の問題集では埋まりません
- i9eと書かれている → 英語です。中身は就活の英語検査は何を測っているのかにまとめました
形式ごとの科目と解き方は普通の就活記録 WEBテスト解答集(1,480円・税込・買い切り)に主要17形式ぶんをまとめています。
よくある質問
Q. 6種類のうち、どれが一番よく使われていますか?
公開ページには実施件数や比率の記載がありません。どの検査がよく使われているかは、提供元の公開情報からは確認できませんでした。
Q. 図形の問題はどの検査に入っていますか?
各検査のページに「図形」という科目名は出てきません。i9の説明に「与えられた条件をもとに、適切な解を導く問題や、空間把握を必要とする問題」という記述があり、空間把握という言葉までは確認できます。図形問題への向き合い方はTG-WEBの図形が解けないときを読んでください。
Q. C3の60分版と30分版のどちらになりますか?
企業が決めます。ページには「別途60分版もございますが、他の検査と組み合わせて実施する場合は30分版の使用が一般的です」と書かれています。
Q. 命令表や暗号の問題はTG-WEBですか?
TG-WEBの各検査ページに、命令表や暗号という科目名は出てきません。これらは別の提供元の検査で使われている科目名です。CABの「命令表」「暗号」とは何を測る科目かに整理しました。